Sp330 哲雄とトイレ.nss

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//<continuation number="250">
#include "nss/function.nss"

chapter main
{
	$基幹名 = ModuleFileName();

	SetDebug();
	call_scene @->mainscene;
	Reset();
}

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
scene mainscene
{
	$構成名 = ModuleFileName();
	$スクリプトバージョン = " $Revision: 14 $";
	Init();

	//■既読チェック
	$フル構成名 = "nss/" + $構成名;
	$構文名 = "maincut";
	$AllRead = Conquest($フル構成名,$構文名,null);
	
	//■超速設定
	ChkSkip();
	if($超速スキップ != "あり"){
		call_cut $構文名;
	}

	EndScene();

	//◆イベント絵変数◆//◆回想用変数◆//
	#ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられる=true;
	#recollection03=true;

}
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

//sp330_哲雄とトイレ.nss

cut maincut
{
	//$構文名 = $SYSTEM_present_process;
	SetTextWindow();

	//-----

//	CreateBlack("黒通常板",1000);
	CreateTxNum(2);

.//BGM_@bk04■□■_on
	SetVolume_bk04(1000,1000,1,1000,null,false);

	CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg010316_2_駒波高校_廊下.jpg");
//	TransOut("黒通常板",1000,500,"blind_01_00_0.png",true);

//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text010]
 どこへ連れていこうというのか。
 哲雄の指が腕に食い込んで痛い。

 無理に引っ張られているせいで、足がもつれて転びそうになる。

 哲雄が進んでいる方向には用具室とトイレがあるだけで、放課後ともなれば人はほとんど通らなくなるような場所だった。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000010yo">
「どこへ行く気なんだよ!」

 声をかけるが、返事はない。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000020yo">
「おい……!」

 ここまで来て男2人で入れる場所といったら、男子トイレくらいしか思いつかない。

 そんなところで何をするつもりなのか。

{
	CreateTexture("背景14",14, 0,0, "cg/bg/bg011400_2_駒波高校_男子便所.jpg");
	TransOut("背景15",500,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
 案の定、哲雄は蓉司を連れて男子トイレへ入ろうとした。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000030yo">
「なんで、こんなところで何を……!」

 中へ入るまいとして、蓉司は踏みとどまろうとした。
 だが、力強い指が逃げることを許さない。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000040yo">
「……ッ」

</PRE>
	SetText();
	TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――

	CreateSE("SE01","se人体_動作_突き飛ばす");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateSE("SE02","se学校_トイレ_個室_閉");
	SEPlay("SE02",0,1000,false);

	CreateTexture("下敷き",10, 0,0, "cg/bg/bg011420_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	CreateTexture("背景14",14, 0,0, "cg/bg/bg011420_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("背景15",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);

	Shake("背景14", 1000, 5,3, 0,0, 800, Dxl2, false);

//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text020]
 結局、蓉司は男子トイレの中へ引きこまれた。

 個室へ押しこまれ、鍵を閉める乾いた音が響いた。
 哲雄が扉を塞ぐように蓉司の前に立つ。

 ただでさえ狭い空間でこの状態では、どうやっても逃げ場がない。

 哲雄が壁に両手をつき、蓉司を完全に追いつめる檻を作る。

{
	Delete("下敷き");
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000050yo">
「なんで……、なんなんだよ、お前……」

 掠れた声で、やっとそれだけ呟く。

 喉の粘膜が張りつきそうなほど乾いていた。

 哲雄の瞳を見据えるが、得られるものは何もなかった。
 それどころか、押し寄せる圧迫感に息苦しくなる。

 ふいに、哲雄の手が蓉司の胸元へ押し当てられた。

{
	CreateSE("SE01","se人体_動作_衣ずれ_軽01");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
 がっしりとした手の平がベスト越しに腹部を辿り、下肢へと滑り落ちていく。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000060yo">
「……ッ、何、やって……」

{
	CreateSE("SE02","se人体_動作_衣ずれ+ベルト");
	SEPlay("SE02",0,800,false);

	CreateTexture("下敷き",10, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
}
 哲雄の腕を掴んで止めようとするが、その指は器用にベルトを外し始めた。

 何をしようとしているのか。
 嫌だ。これ以上、触れられたくない。

 わけがわからずに混乱したまま、とにかく哲雄の動きを止めようとした。

{
	CreateSE("SE01","se攻撃_殴る_顔");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateTexture("背景12",12, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("背景14",500,1000,"slide_04_00_0.png",false);

	Shake("背景12", 500, 5,10, 0,0, 500, Dxl2, false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000070yo">
「……やめろ!」

 叫び、拳を振り上げる。

 手に鈍い衝撃が響いた。

 哲雄が動きを止める。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000080yo">
「…………」

 生まれて初めて、人を殴った。

 肉とも骨ともつかぬ嫌な感触が、痺れとなって手の甲に残る。

 激しく動いたわけでもないのに、荒い呼吸に胸が上下した。

 哲雄は僅かに赤く腫れた口端を舌で軽く舐めた。

 そして。

{
	CreateSE("SE01","se攻撃_ビンタ_顔");
	SetFrequency("SE01", 1, 700, null);
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateTexture("背景11",11, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("背景12",500,1000,"slide_03_00_0.png",false);

	Shake("背景11", 500, 15,0, 0,0, 800, Dxl3, false);

}
 頬に鋭い熱が走り、瞼の裏で光が弾けた。

 殴り返されたのだと少ししてから気付いた。

 痛みよりも先に怒りを覚えて哲雄を睨みつけた時、耳元で声が響いた。

//【哲雄】
<voice name="哲雄" class="哲雄" src="sp3/3000090te">
「大人しくしてろ」

{
.//BGM_off
	SetVolume("@bk*", 3000, 0, null);
}
 その声を聞いた途端。

{
	CreateSE("SE01","se人体_心音");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
{
	CreateTx("効果96",96,0, 0,NormalRender, "txt0420_血管.png", false);
	Fade("効果96", 0, 1000, null, true);
	FadeDelete("効果96", 2000, false);

	CreateTx("効果97",97,0, 0,OverlayRender, "txt0420_血管.png", false);
	Fade("効果97", 0, 800, null, true);
	Zoom("効果97", 600, 1400, 1400, Dxl1, false);
	FadeDelete("効果97", 1000, false);
}
{
.//BGM_@bk14_on
	BGMStart("@bk14",3000,1000,0,1000,null,true);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000100yo">
「……!?」

 悪寒がして、下腹に強い痛みが走った。<k>
 急に異物感が訪れ、瞬く間に膨れ上がる。

 ――どうして、こんな時に。

 何度か味わっている体の異変。<k>
 何が起こるかはもうわかっていた。

 ……ダメだ、このままでは。

{
	CreateSE("SE02","se人体_動作_衣ずれ_軽02");
	SEPlay("SE02",0,1000,false);
}
 だが、そんな蓉司の心を読み取ったかのように、哲雄が体を抱きこんできた。

{
	CreateTextureEX("下敷き",20, -510,0, "cg/ev/ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられるL.jpg");
}
 どうにかして哲雄から逃れようと必死にもがく。

{
	CreateSE("SE01","se人体_動作_衣ずれ_放り出す");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateTextureEX("EV26",26, -500,0, "cg/ev/ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられるL.jpg");

	TransIn("EV26",500,1000,"slide_03_00_0.png",false);
	Move("EV26",500, -510,@0, Dxl3,false);
	Shake("EV26", 500, 3,1, 0,0, 800, Dxl3, false);
	FadeTx(500,0,false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000110yo">
「放せ! 嫌だ、……やめろ!」

 何も考えられない。とにかく逃げたくて、夢中で暴れる。

 だが、そうしている間にも異物感は膨張していく。

 哲雄の拘束は解けない。抱えこまれていては殴ることもできない。

 それどころか、哲雄の手が再び下肢をまさぐり始めた。

 金具が外されて、乱暴な指先が制服のパンツと下着をずらす。

 嫌だ。強烈な拒否反応が起こる。

 嫌だ。触れられたくない。

{
	CreateSE("SE02","se人体_動作_衣ずれ_軽04");
	SEPlay("SE02",0,1000,false);

	CreateTexture("EV25",25, -380,0, "cg/ev/ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられるM.jpg");
	TransOut("EV26",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
	Move("EV25",2000, -400,0, Dxl3,false);
	Delete("下敷き");
	Delete("背景11");
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000120yo">
「……嫌だ……!」

 侵し難い場所への侵入。
 無理に暴かれることへの拒絶。

 肉体的な問題ではない。心が、ダメージを受ける。

 なのに、自分ではどうにもならない。
 無力を思い知らされて死にたくなる。

 同性の、しかも年下の男にこんな仕打ちを受けるなんて。だったらいっそ滅茶苦茶に殴られた方がまだマシだ。

 このままでは、体ではない別の何かが壊れる。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000130yo">
「どうして……、なんで、こんな……!」

 もはや誰に声が聞こえようともかまわなかった。

 ここから逃げることができたら、あとはどうなってもいい。

 なんとか哲雄を止めようとして抗う。

 だが――

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000140yo">
「……!」

 ぎりぎりまで堪えていたものが限界を超えた。

 内腿を伝い落ちていく、ぬるい液体の感触。<k>
 後味の悪い開放感が体中に広がる。

{
	CreateTexture("下敷き",10, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");

	FadeTx(500,1000,false);
	TransOut("EV25",500,1000,"slide_04_00_0.png",false);
}
 抗っていた蓉司の腕から力が抜けた。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000150yo">
「……ッ」

 心の奥で、透明な壁のようなものが剥がれ落ちる音がした。

 また、だ。<k>
 しかも……よりにもよって、哲雄の目の前で。

 フラッシュバックのように、化学室の記憶が瞬く。

 顔を上げることができない。

 二度もこんな醜態を晒して……今すぐ消えてしまいたかった。

 羞恥と絶望に打ち震えていると、腿に何かが触れた。

</PRE>
	SetText();
	TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――

	CreateSE("SE01","se人体_動作_衣ずれ_軽01");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	Delete("下敷き");

	CreateTextureEX("EV25",25, -400,0, "cg/ev/ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられるM.jpg");
	TransIn("EV25",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
	FadeTx(1000,0,false);

	Move("EV25",5000, -250,-200, Dxl3,false);

//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text030]
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000160yo">
「……!」

 哲雄の太い指が、内腿を滑り落ちる液体をなぞっていく。

 指は流れに逆らって腿の付け根へ向かい、奥へと侵入する。

{
	CreateTexture("EV24",24, 0,0, "cg/ev/ev3301_蓉司_哲雄に下半身を調べられる.jpg");
	TransOut("EV25",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
	Move("EV25",1000, -240,-210, Dxl3,false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000170yo">
「やめ……」

 哲雄は……本当に何がしたいのか?
 全く理解できない。

 それに――

 どうして自分なのか。
 どうしてこんな目に合わなければならないのか。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000180yo">
「……ッ」

 哲雄の指が窄まりに触れた。
 震えそうになり、歯を食い縛って耐える。

 指は軽く入り口を撫でて、すぐに離れていった。

{
	CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("EV24",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
	FadeTx(1000,1000,false);

}
 ……最悪だ。

 用が済んだなら、軽蔑でもなんでもして早く立ち去ればいい。

 自暴自棄の思いで俯いていると、顎を掴まれた。

 冷えた瞳に正面から覗きこまれる。

{
	CreateTexture("下敷き",10, 0,0, "cg/bg/bg011430_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
}
 その目を見た瞬間、胸にどす黒い炎が生まれた。

{
	CreateSE("SE01","se攻撃_ビンタ_顔");
	SEPlay("SE01",0,400,false);
}
{
	Shake("背景15", 300, 5,3, 0,0, 600, Dxl2, true);
}
 蓉司は拳を握り、再び振り上げた。

 だが、哲雄の頬を打ち据える寸前で、拳は大きな手の平に掴まれた。

 その手の平をも打ち破ろうとするように力を篭めながら、蓉司は哲雄を睨みつけた。

 何かを言いたいが、憤りすぎて言葉にならない。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000190yo">
「…………」

//【哲雄】
<voice name="哲雄" class="哲雄" src="sp3/3000200te">
「お前さ」

 蓉司の拳を掴んだまま、哲雄はもう一方の手を顔の前に掲げた。

 指先が赤く濡れている。

//【哲雄】
<voice name="哲雄" class="哲雄" src="sp3/3000210te">
「やばいだろ、これ」

 その言葉を聞いて、蓉司の中で何かが切れる音がした。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000220yo">
「……、……だったら」

</PRE>
	SetText();
	TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――

	SetBacklog("「だったらなんで近付くんだよ! そう思うなら放っとけばいいのに……!! なんで、こんな……」", "voice/sp3/3000230yo", 蓉司);

//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text031a]
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000230yo">
「だったらなんで近付くんだよ! そう思うなら放っとけばいいの
に……!! なんで、こんな……」

</PRE>
	SetText();
	TypeBeginNL(0);//―――――――――――――――――――――――――――



//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text031b]


 声が震えたが、途中で止めることができなかった。

//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/3000240yo">
「何が目的なんだよ!? なんなんだよ! もう放っとけよ! これ以上、関わらないでくれ!」

</PRE>
	SetText();
	TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――

.//BGM_off
	SetVolume("@bk*", 1000, 0, null);

	CreateSE("SE01","se学校_トイレ_個室_壁殴る");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateTexture("下敷き",10, 0,0, "cg/bg/bg011440_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	CreateTexture("背景14",14, 0,0, "cg/bg/bg011440_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("背景15",500,1000,"slide_04_00_0.png",false);
	Shake("背景14", 500, 2,5, 0,0, 800, Dxl2, true);

//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text040]
 蓉司が声を振り絞ると同時に、顔の横で大きな音がした。

 哲雄が、壁を強く殴りつけていた。

 無表情な瞳の奥に、芯まで凍る蒼い光が覗く。

//【哲雄】
<voice name="哲雄" class="哲雄" src="sp3/3000250te">
「…………」

 冷えた水が滴るように、恐怖が背筋を伝った。

 哲雄が体を起こす。<k>掴まれていた手も解放された。<k>
 なのに、蓉司は動くことができなかった。

{
	CreateSE("SE01","se学校_トイレ_個室_開");
	SEPlay("SE01",0,1000,false);

	CreateTexture("背景13",13, 0,0, "cg/bg/bg011423_2_駒波高校_男子便所個室.jpg");
	TransOut("背景14",500,1000,"slide_03_00_0.png",false);

	Delete("下敷き");
}
 哲雄は静かに背を向けると、無言で個室から出ていった。

{
	CreateSE("SE02","se日常_ウォレットチェーン");
	SEPlay("SE02",0,400,false);
}
 微かなウォレットチェーンの音とともに、足音が遠ざかっていく。

{
.//BGM_@bk04■□■_on
	SetVolume_bk04(3000,1000,1,1000,null,false);
}
 哲雄の気配が完全に消えてから、蓉司はがくんとその場に膝をついた。

 しばらく呆然としていたが、やがてのろのろと立ち上がって衣服を整えた。

 何も考えることができない。<k>ただ機械的に手足を動かしているだけだった。

{
	CreateTexture("背景12",12, 0,0, "cg/bg/bg011403_2_駒波高校_男子便所.jpg");
	TransOut("背景13",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
 緊張が解けたせいか、個室を出ると殴られた頬が急に痛み出した。

 痛みは頬の表面で疼いているだけで、骨には響いていない。

 おそらく哲雄は平手で殴ったのだろう。<k>つまり、本気ではなかった。

 そう思うと悔しくなった。<k>
 手加減された上に、いいように触られた。

 情けなかった。無力で惨めだった。

 打ちひしがれて俯くと、床にカバンが落ちていることに気付いた。連れこまれた時に放り出したのだろう。

 拾い上げて肩に提げたそれは、ひどく重かった。

{
	CreateTexture("背景11",11, 0,0, "cg/bg/bg010317_2_駒波高校_廊下.jpg");
	TransOut("背景12",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
 ふらつきながらも男子トイレを出て下駄箱へ向かうと、靴を履き替えて昇降口を出た。

{
	CreateTexture("背景10",10, 0,0, "cg/bg/bg010103_2_駒波高校_校門前.jpg");
	TransOut("背景11",1000,1000,"slide_03_00_0.png",true);
}
 夕暮れを過ぎた時刻、校舎の外は曖昧な色に染まっていた。

 うっすらと夜が迫る空の下、蓉司は校門を通り抜けて駅への道を辿った。

</PRE>
	SetText();
	TypeBegin(1);//―――――――――――――――――――――――――――

.//BGM_off
	SetVolume("@bk*", 3000, 0, null);

	CreateTopBlack("黒通常板",0);
	TransIn("黒通常板",1500,1000,"blind_01_00_1.png",true);
	Delete("黒通常板");

	DeleteTx();
	//HideBox00Grad(0,true);

	Enter1line();

	Delete("背景*");
	WaitPlay("@bk*");

}

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