From TLWiki
//<continuation number="380">
#include "nss/function.nss"
chapter main
{
$基幹名 = ModuleFileName();
SetDebug();
call_scene @->mainscene;
Reset();
}
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
scene mainscene
{
$構成名 = ModuleFileName();
$スクリプトバージョン = " $Revision: 13 $";
Init();
//■既読チェック
$フル構成名 = "nss/" + $構成名;
$構文名 = "maincut";
$AllRead = Conquest($フル構成名,$構文名,null);
//■超速設定
ChkSkip();
if($超速スキップ != "あり"){
call_cut $構文名;
}
//◆イベント絵変数◆//
#ev3501_睦_犬と散歩する=true;
EndScene();
}
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
//sp350_睦の警告.nss
//▽選択肢:睦+1
cut maincut
{
//$構文名 = $SYSTEM_present_process;
SetTextWindow();
//-----
CreateBlack("黒通常板",1000);
CreateTxNum(3);
.//BGM_@bk01_on
// BGMStart("@bk01",1500,1000,0,1000,null,true);
BGMStart("@bk01",1000,1000,0,1000,null,true);
.//bg090100_3_道路.jpg
CreateTexture("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg100100_3_空.jpg");
TransOut("黒通常板",1500,500,"blind_01_00_0.png",true);
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text010]
深夜。
//※SE:乗物_自転車_走行+犬の散歩
{
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_走行+犬の散歩");
SEPlay("SE01",0,1000,true);
CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg090100_3_道路.jpg");
TransOut("背景6*",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
愛犬の散歩のため、睦は自転車に乗って人気のない道を走っていた。
バイトがある日は帰ってきてから犬の散歩をする。舌を出して懸命についてくるのはビーグル犬のメリーだ。
子犬の時に知人から貰い受けた。欲しいと言ったのは睦だ。<k>だから、学校にいる時以外の世話は睦が率先してやっている。
夜は昼に比べると涼しくて過ごしやすい。風が心地良かったが、自転車を漕いでいるせいで少し汗ばんでいた。
{
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_ブレーキ");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
途中でメリーが電柱の匂いを嗅ごうとして、走る速度を落とす。<k>合わせて自転車を止めながら、睦は深く息を吸いこんだ。
しっとりとした、緑と水が混ざったような匂い。この匂いを嗅ぐたびに夏が近いのだと実感する。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000010ma">
「行くぞ、メリー」
{
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_発進");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
愛犬のリードを軽く引き、自転車のペダルを踏む。
{
CreateTextureEX("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg020100_3_蓉司宅_外観.jpg");
TransIn("背景65",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
今日はいつもの散歩コースを変えて、少しだけ遠出する。<k>隣の駅を過ぎてさらに10分ほど走ると、前方に白いマンションが見えてきた。
{
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_ブレーキ");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
マンションから少し離れた位置で自転車を止めて、睦はその白い壁を見上げた。
</PRE>
SetText();
TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――
.//ev3501_睦_犬と散歩する
CreateTexture("EV25",25, -495,-313, "cg/ev/ev3501_睦_犬と散歩するL.jpg");
FadeTx(1000,0,false);
TransOut("背景*",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
Move("EV25",4000, @0,-54, DxlAuto,false);
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text020]
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000020ma">
「蓉司……」
無意識に小さく呟く。
最近の蓉司は……少しおかしい気がする。<k>体調以外にも何かあるような雰囲気だ。
だが、蓉司は決して話そうとしない。体のことを気遣っても大丈夫だと言って首を振るだけだ。
それが、睦には酷くもどかしかった。
蓉司はどんどん衰弱しているように見える。<k>以前にも増して顔色が悪いし、覇気もない。
あり得ないことだが、その存在が急に消えてしまいそうで、時々ひどく不安になった。
本当に蓉司のことが心配だった。もし力になれるならなんでもしたい。
何か少しでも自分にできることはないのか。こんな時こそ頼って欲しかった。
なのに、蓉司は何も話さない。話してくれない。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000030ma">
「…………」
{
CreateTexture("EV15",15, 0,0, "cg/ev/ev3501_睦_犬と散歩する.jpg");
TransOut("EV2*",600,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
やりきれない思いで、睦はマンションを見つめた。
夜風に吹かれながら立ち尽くしているうちに、だんだん情けなくなってきた。
</PRE>
SetText();
TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――
.//bg020100_3_蓉司宅_外観.jpg
CreateTextureEX("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg020100_3_蓉司宅_外観.jpg");
TransIn("背景65",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
FadeTx(1000,1000,false);
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text030]
これではまるでストーカーだ。そう思うと恥ずかしくなり、小さく舌打ちしてマンションから目を逸らした。
メリーのリードを手首に掛け直して、ペダルを漕ぎ出そうとする。
{
SetVolume("@bk*", 2000, 0, null);
//※SE:乗物_ベンツ_走行+停止
CreateSE("SE01","se乗物_車_走行+停止");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
.//BGM_off
その時、道路を走ってきた車がウィンカーを出しながら速度を緩め、路側帯へ寄せて停まった。
ちょうどマンションの正面に当たる位置だ。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000040ma">
「……?」
なんとなく不審に思い、車を注視する。
どこにでもあるようなタイプの国産車だ。
{
SetVolume("SE01", 300, 0, null);
CreateSE("SE02","se乗物_車_ドア_開閉");
SEPlay("SE02",0,1000,false);
}
運転席のドアが開いて、中から男が出てきた。<k>
どこかで見たことがあるような気がして、睦は目を凝らした。
{
CreateTxNumEX2(31);
CreateMask("マスク",70, 0,0, "cg/data/slide_07_00_0.png",true);
CreateTextureEX("マスク/EV20",70, -300,-288, "cg/ev/ev1201_姫谷_初登場L.jpg");
Fade("マスク",0,0,null,true);
}
……あれは。
.//BGM_@bk04_on
{
SetVolume_bk04(1500,1000,1,1,null,false);
CreateStL(@0,@0,"st姫谷_スーツ_cool.png",false);
Move("マスク/EV20",6000, @0,-78, DxlAuto,false);
Fade("マスク",1000,1000,AxlAuto,false);
FadeTx(1000,0,false);
FadeTx2(1000,1000,false);
CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg090100_3_道路.jpg");
TransOut("背景6*",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
あれは、そうだ。
確か、いつも善弥の送り迎えをしている男だ。
{
FadeTx(1000,1000,false);
FadeTx2(1000,0,false);
Move("マスク/EV20",6000, @0,0, DxlAuto,false);
FadeDelete("マスク", 1000, false);
}
男は咥え煙草でマンションを見上げた。煙が目に染みるのか、顔をしかめている。
車には他に誰も乗っていないようだ。
――何故、あの男が蓉司のマンションに?
睦の中で、大きな疑念が立ちこめる。
蓉司は留年していて、善弥とは去年まで同じ学年だった。
だから、善弥が蓉司のことを知っていてもおかしくはない。
だが、あの2人の間に繋がりがあるとは思えないし、運転手の男が1人でこんなところへ来るのも変だ。
もしかしたら……何らかの理由で善弥が蓉司に目をつけたのか。
それならあり得ない話ではなかった。
{
Delete("マスク");
CreateMask("マスク",70, 0,0, "cg/data/slide_07_00_0.png",true);
CreateTextureEX("マスク/EV20",70, 0,0, "cg/ev/ev0501_善弥_校門を揺らす.jpg");
Fade("マスク",0,0,null,true);
TransIn("マスク",1000,1000,"slide_03_01_1.png",false);
FadeTx(1000,0,false);
FadeTx2(1000,1000,false);
}
善弥は変人だ。一切の常識が通用しない。
万が一のことを考えて、何かが起こる前に蓉司に伝えておいた方がいいのではないか。
勉強をしている時とは比べ物にならない速さで思考を巡らせていた。<k>そのせいで、メリーが低く唸っていたことに全く気付かなかった。
{
CreateSE("SE01","se日常_動物_犬_吠える");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
TransOut("マスク",300,1000,"slide_03_01_1.png",false);
FadeTx(300,1000,false);
FadeDeleteTx2(300,false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000050ma">
「いっ……!」
元気良く響いた声が、静かな夜を突き破る。<k>
ぎくりとして、睦は頭から冷水を浴びたように硬直した。
{
FadeStL(@0,@0,"st姫谷_スーツ煙草_normal.png",false);
}
姫谷が咥えていた煙草を指で摘み、睦の方を振り返る。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000060ma">
「やべ……!」
</PRE>
SetText();
TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――
CreateTextureEX("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg100100_3_空.jpg");
TransIn("背景65",300,1000,"slide_03_00_0.png",false);
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_発進");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text040]
慌てて自転車のハンドルを握り、方向転換を図った。メリーのリードが絡まないように気をつけながら走り出す。
思いきりペダルを漕いだ。<k>息が切れる。<k>
とにかく、その場から離れることで精一杯だった。
どのくらい走ったかわからない。<k>気付いたら、周囲の景色が見慣れたものに変化していた。
自宅の近くまで戻ってきたのだ。<k>リードの先へ視線を向けると、必死に走るメリーの姿が目に飛びこんできた。
{
.//bg090103_3_道路.jpg
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_ブレーキ");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000070ma">
「ごめん! ちょっときつかったかな……」
焦った余り、メリーのことを考えずに走ってしまった。無理をさせたかもしれないと思い、すぐに自転車を止める。
//※SE:日常_動物_犬_呼吸
{
Delete("EV*");
Delete("背景1*");
DeleteStL();
CreateSE("SE02","se日常_動物_犬_呼吸");
SEPlay("SE02",0,1000,false);
}
メリーは舌を出して息を吐きながら、何故か嬉しそうに尾をぱたぱたと振った。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000080ma">
「お前、さっきなんで吠えたんだよ、ったく……」
思わずぼやくが、メリーに悪気がないことは勿論わかっていた。むしろ、悪いのは自分だ。
自己嫌悪に陥り、睦はハンドルに両腕を掛けると重い溜息を吐いた。
先ほどのことを思い出して唇を引き結ぶ。やはり蓉司に連絡だけでもしておいた方がいいだろう。
{
CreateSE("SE01","se日常_携帯_開");
SEPlay("SE01",0,600,false);
}
睦は携帯電話を取り出して、液晶にアドレス帳を表示させた。
{
CreateSE("SE02","se日常_携帯_ボタン");
SEPlay("SE02",0,1000,false);
}
一刻も早く伝えたい。<k>直接電話を掛けようとして、手が止まった。
蓉司の番号を知らない。<k>
メールアドレスは知っているが、アドレス帳の番号欄は空白だった。
ぽつんと、穴が空いたような喪失感に襲われる。
何故か番号も知っていると思い込んでいた。
実際に他の友人はほぼ全員メールアドレスと番号が登録されていた。
なのに、蓉司の番号は知らない。<k>
いや、それだけではない。
{
CreateTextureEX("EV75",75, -400,0, "cg/ev/ev3501_睦_犬と散歩するM.jpg");
FadeTx(1000,0,false);
Move("EV75",4000, -300,@0, DxlAuto,false);
TransIn("EV75",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
よく考えてみれば、自分は蓉司のことをあまり知らない。
別に知らなくても困ることはないのだが、蓉司とはそれなりに仲が良いつもりでいただけにショックだった。
思えば、蓉司から何かを教えてもらったことはほとんどない。
蓉司が自分をどう思っているのか。<k>
今まで考えたこともなかった。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000090ma">
「…………」
思いがけない事実に呆然としていると、手首に巻いたリードが引っ張られた。
メリーが睦を見上げながら、散歩を促すように歩き回っている。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000100ma">
「ごめんな、ちょっと待ってろよ」
{
SetVolume("SE*", 300, 0, null);
CreateSE("SE01","se日常_携帯_ボタン");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
FadeTx(1000,1000,false);
Move("EV75",4000, @100,@0, DxlAuto,false);
TransOut("EV75",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
メリーの姿を見て気を取り直す。とりあえずメールだけでも送っておこうと思い、携帯を操作して手早く送信した。
</PRE>
SetText();
TypeBegin(0);//―――――――――――――――――――――――――――
//※SE:乗物_自転車_走行+犬の散歩
CreateSE("SE01","se乗物_自転車_走行+犬の散歩");
SEPlay("SE01",0,1000,true);
.//bg100100_3_空.jpg
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text050]
再び自転車を漕ぎ出しながら、睦は遣る瀬ない気持ちで一杯になっていた。
人に話したら些細なことだと笑われそうだ。<k>自分でもそう思う。
実際、気にしすぎているのかもしれない。<k>蓉司の消極的な性格を考えれば、むしろ当然であるような気もする。
それでも……。
――もう、これ以上は考えない方がいいだろう。<k>
弱気を追い払うように、睦は前方に点る街灯を見据えた。
頭を使うのは性に合わない。
とにかく、明日学校へ行ったら蓉司に今日のことを伝えよう。
他のことは考えない。<k>
そう決めて、睦は自宅への道を真っ直ぐに進んだ。
</PRE>
SetText();
TypeBegin(1);//―――――――――――――――――――――――――――
SetVolume("@bk*", 3000, 0, null);
SetVolume("SE01", 2000, 0, null);
CreateTopBlack("黒通常板",1000);
TransIn("黒通常板",1500,1000,"blind_01_00_0.png",true);
WaitPlay("@bk*");
Delete("背景*");
Wait(1000);
Enter1line();
CreateTxNum(1);
CreateTexture("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg010440_1_駒波高校_教室プレート.jpg");
.//BGM_@bk13_on
SetVolume_bk13(1500,1000,1,1,null,false);
TransOut("黒通常板",1500,1000,"blind_01_00_0.png",true);
//――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<PRE box00>
[text060]
翌日は朝から分厚い雲が空を覆い、今にも雨が降り出しそうな天気だった。
睦は登校するなり、真っ先に蓉司の席を見た。
蓉司は丁度来たばかりのようで、机のフックにカバンを掛けて座ったところだった。
{
CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg010400_1_駒波高校_教室.jpg");
CreateStL(@0,@0,"st蓉司_制服_sad.png",false);
CreateBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_smile.png",false);
TransOut("背景6*",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000110ma">
「蓉司!」
気持ちが逸るあまり、つい大声で呼びかけてしまった。
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_normal.png",false);
}
何事かと思ったのだろう。蓉司が少し驚いた顔で振り向いた。
睦は蓉司の席まで足早に近付くと、机に両手をついて身を乗り出した。
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_cry.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000120ma">
「あのさ」
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000130yo">
「…………」
蓉司は驚いた表情のまま、言葉を発さない。<k>
勢いに乗って話を続けようとして、怪訝に思う。
蓉司の様子が、また少しおかしい。
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_normal.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000140ma">
「……蓉司、どうした?」
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_normal_目線.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000150yo">
「……え?」
はっとしたように、蓉司の瞳の焦点が合う。
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_normal.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000160yo">
「何が?」
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000170ma">
「いや、なんかぼーっとしてるから」
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000180yo">
「あぁ、ごめん。大丈夫。……それで、どうした?」
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000190ma">
「あー、あのな」
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000200yo">
「うん」
逸る気持ちを抑えながら、睦は口を開いた。
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_think.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000210ma">
「昨日さ。夜、……ちょっと用があって、たまたま蓉司んちの前を通りかかったんだけどさ」
話し出してから、何故蓉司の家まで行ったのか、その理由を考えていないことに気付いた。
とっさに誤魔化してみたものの、少々苦しい言い訳だったかと焦る。
だが、蓉司が特に言及してくることはなかった。睦はほっとして言葉を続けた。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000220ma">
「なんか、変なの見ちゃってさ」
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_normal_目線.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000230yo">
「変なの?」
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000240ma">
「あぁ。あのさ、お前んちのマンションの前に、翁長を送り迎えしてるやつがいたんだよ。車乗りつけてさ」
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000250yo">
「翁長の……?」
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_smile.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000260ma">
「ほら、校門前まで車で来るガラの悪い運転手」
ようやく理解したのか、蓉司が僅かに眉をひそめた。
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_normal.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000270yo">
「どうして、マンションの前に」
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_think.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000280ma">
「俺が聞きたいくらいだよ。でもさ、あいつってつまり翁長の身内ってことだろ? だから……」
そこでひと呼吸置いて、声の音量を落とす。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000290ma">
「目ェつけられてんじゃないかって思ってさ、翁長に」
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_sad_目閉じ.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000300yo">
「…………」
蓉司は複雑な表情で押し黙った。<k>
何か心当たりがあるのだろうかと不安になる。
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_smile.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000310ma">
「なんかされたりとかしてないよな?」
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000320yo">
「……あぁ」
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_cry.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000330ma">
「ならいいけど。前に話しかけられたとか言ってたからさ。ちょっと心配になって」
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_sad.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000340yo">
「……そうだな」
{
FadeBuR(@0,@0,"bu睦_制服鞄_normal_目線.png",false);
}
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000350ma">
「あいつ変人だし、何考えてるかわかんねーからさ。これからも何してくるかわかんねーし、気をつけた方がいいぜ?」
{
FadeStL(@0,@0,"st蓉司_制服_sad_目閉じ.png",false);
}
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000360yo">
「あぁ」
蓉司が小さく頷く。
――それだけなのか?
睦の中で、そんな言葉が浮かんだ。
{
CreateTextureEX("背景65",65, 0,0, "cg/bg/bg010420_1_駒波高校_教室机.jpg");
TransIn("背景65",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
もっと他に……何か言うことはないのだろうか。それとも大したことではないと思っているのか。
物足りない。<k>
……何が?
何が物足りないのか。
蓉司はもともと言葉が少ない。<k>反応が薄いのも今に始まったことではない。
わかっている。<k>
わかっているつもりなのに、やけに焦れた気分になる。
//【蓉司】
<voice name="蓉司" class="蓉司" src="sp3/5000370yo">
「睦?」
蓉司が怪訝な顔をした。
{
//※SE:学校_チャイム
CreateSE("SE01","se学校_チャイム");
SEPlay("SE01",0,1000,false);
}
そこで、授業開始の鐘が鳴った。
//【睦】
<voice name="睦" class="睦" src="sp3/5000380ma">
「……じゃな」
{
DeleteStL();
DeleteBuR();
CreateTexture("背景15",15, 0,0, "cg/bg/bg010400_1_駒波高校_教室.jpg");
TransOut("背景6*",1000,1000,"slide_03_00_0.png",false);
}
苦い思いを噛み砕きながら、睦は蓉司の机から離れた。
きっと、蓉司は自分の様子が変だと思っただろう。
我ながら同感だった。
今、自分はおかしい。<k>
少し頭を冷やそう。
昨夜の件に関してはちゃんと伝えた。今後どうするかは蓉司次第だ。
自分が気を揉んでも仕方のないことだ。
深く息を吐き出して、睦は自分の席へ向かった。
</PRE>
SetText();
TypeBegin(1);//―――――――――――――――――――――――――――
.//BGM_off
// SetVolume("@bk01", 3000, 0, null);//SetVolume_bk02(3000,0,0,0,null,false);
SetVolume("@bk*", 3000, 0, null);
SetVolume("SE*", 3000, 0, null);
CreateTopBlack("黒通常板",0);
TransIn("黒通常板",1500,1000,"blind_01_00_1.png",true);
Delete("黒通常板");
DeleteTx();
//HideBox00Grad(0,true);
Enter1line();
Delete("背景*");
WaitPlay("@bk*");
}
////["sp360_拉致る善弥.nss"]へ進む